製品の不具合、品質管理(TQM)では、この事象をBlack Modeとしています。今は多くの製品が海外で製造され、仕入れる側の設計仕様について製造側の都合で部品や製造工程、検査などを承認を得ずに変更(サイレントチェンジと言います)、その結果、消費者市場で事故や不具合、特に表示などのコンプライアンス違反があれば、直ちにその製品を回収しなければなりません。販路の多様化、流通の効率化による購入者までの時短など、これまではできていたことも今の超スマート社会では、あっという間に市場に排出、ネットオークションで転売されたり、住宅も投資物件として所有者は転々と変わります。

2023年4月、経済産業省は「消費生活用製品リコールハンドブック2022 」を公表、これまでの古い方法ではなく、直接製品所有使用者にリコール情報が届く鳥見をすること、リコールの失敗はこれまでのように担当者の謝罪ではなくグループホールディングスのトップの責任と明確に示されました。

製品リコールは「製品事故未然防止・再発防止」が目的です。リコールをすれば良いのではなく、その後の結果が重視されます。北米の食品テロを視野に入れた食品安全強化法FSMA204トレーサビリティ法が2023年1月に発効、3年後には厳しい監視が始まります。食品を人事と思わず世界がこの流れであらゆる製品がその対応を求められます。

このように10万分の1の事故確率であっても事前対策として社長が率先し、「ポジティブインセンティブ」という積極的な社内改革を通した体制整備を行い、それを可視化することで、国も投資家も消費者も味方にすることができます。

その可視化方法として、たとえばPL対策推進協議会の会員になって、我々と一緒に製品安全社会の醸成を進める、製品にはGS 2Dを表示し消費者にもわかりやすい「伝える責任」を全うすること、こんな簡単に社会の信頼を得ることができます。

良い製品とはそういう消費者事故を未然防止することの取り組みをする事業者が作り販売する商品のことです。今すぐできること、始めませんか。

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